18:07
「La douce」
著者 : François Schuiten
著者 : François Schuiten
出版社 : Casterman
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数 : 88頁
【概要】
【ストーリー】
【グラフィック】
【ストーリーボード】
【読み心地】
【読後感】
【こんな人のお勧め】
【きわめて個人的な本の評価】
【関連記事】
【外部リンク】
2013年4月19日にレイアウト修正。 2013年6月2日に邦訳のリンク追加。
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数 : 88頁
【概要】
Canadian Pacific Railways 社の222型蒸気機関車を基に、Raoul Notesse 氏により設計され、ベルギーの Cockerill de Seraing 社により製造された、蒸気機関車、type 12へのオマージュ的なバンド・デシネ。
白黒漫画82頁の巻末に、12.004 型の蒸気機関車に関する説明資料6頁が掲載されている。
白黒漫画82頁の巻末に、12.004 型の蒸気機関車に関する説明資料6頁が掲載されている。
【ストーリー】
蒸気機関車の代わりに、ロープウェイが主要になりつつある架空の国が舞台。
蒸気機関車『La douce』に精通し、『La douce』に限りない愛着を感じている機関士の Léon Van Bel は、『La douce』が廃車になるのを知る。 『La douce』を守るため、Léon Van Bel は、自宅を改造し、『La douce』を、自宅に隠す事を計画する。 同僚らの助けを得、この計画は、一時は、成功した様に思われたのだが・・・
蒸気機関車『La douce』に精通し、『La douce』に限りない愛着を感じている機関士の Léon Van Bel は、『La douce』が廃車になるのを知る。 『La douce』を守るため、Léon Van Bel は、自宅を改造し、『La douce』を、自宅に隠す事を計画する。 同僚らの助けを得、この計画は、一時は、成功した様に思われたのだが・・・
【グラフィック】
先に、ブログで紹介した「Les Cités obscures」シリーズ「La théorie du grain de sable」のグラフィックに似ている、エッチング画を彷彿させる、細い線描写からなる、白黒の細密なグラフィック。 舞台となる架空の国の、ミステリアスな雰囲気が、見事に醸し出されている。
【ストーリーボード】
リズミカル。
【読み心地】
快適。
【読後感】
日本でも、その一部の邦訳が出版された「Les Cités obscures」シリーズの作画担当の François Schuiten 氏が、ストーリー・作画を手がけた白黒のバンド・デシネ。
ベルギーそして、ヨーロッパの鉄道史に、その名を刻んだ、伝説の蒸気機関車『Type 12(douze)』をモデルにした、架空の蒸気機関車『La douce(フランス語で、優しい人の意味)』に、生涯を捧げた一人機関士の情熱を、幻想的な国を舞台に描いた、鉄道ファンには、必読の漫画。
私は鉄道に、これといった思い込みはないのだが、ページを追うにつれ、主人公と著者の、『La douce』に対する熱い思いに、しっかり同化し、この蒸気機関車の美しさに魅せられてしまい、ラストでは、胸に熱いものが込み上げるのを抑えることが出来なかった。
日本の鉄道ファンには、あまり知られていない、「Type 12」蒸気機関車の魅力を存分に伝える、鉄道ファン垂涎の漫画なので、是非、鉄道関係の雑誌を発行している出版社などで、説明資料を充実させて、日本でも出版してもらいたいものである。
ベルギーそして、ヨーロッパの鉄道史に、その名を刻んだ、伝説の蒸気機関車『Type 12(douze)』をモデルにした、架空の蒸気機関車『La douce(フランス語で、優しい人の意味)』に、生涯を捧げた一人機関士の情熱を、幻想的な国を舞台に描いた、鉄道ファンには、必読の漫画。
私は鉄道に、これといった思い込みはないのだが、ページを追うにつれ、主人公と著者の、『La douce』に対する熱い思いに、しっかり同化し、この蒸気機関車の美しさに魅せられてしまい、ラストでは、胸に熱いものが込み上げるのを抑えることが出来なかった。
日本の鉄道ファンには、あまり知られていない、「Type 12」蒸気機関車の魅力を存分に伝える、鉄道ファン垂涎の漫画なので、是非、鉄道関係の雑誌を発行している出版社などで、説明資料を充実させて、日本でも出版してもらいたいものである。
【こんな人のお勧め】
「Les Cités obscures」シリーズ・ファン。 蒸気機関車ファン。
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 : 4/5
ストーリー : 3.5/5
グラフィック : 5/5
ストーリーボード : 4/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 4.5/5(難<易)
ストーリー : 3.5/5
グラフィック : 5/5
ストーリーボード : 4/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 4.5/5(難<易)
【関連記事】
【外部リンク】
- 「La douce」公式サイト
- 本書の邦訳「ラ・ドゥース」のアマゾン・ジャパンの頁
- 「Les Cités obscures」シリーズ、第2巻「La Fièvre d'Urbicande」、第3巻「La Tour」、第6巻「L'Enfant penchée」の邦訳が収録されている「闇の国々」のアマゾン・ジャパンのページ
2013年4月19日にレイアウト修正。 2013年6月2日に邦訳のリンク追加。
コメント
コメントの投稿