フランス語の本の読書記録 : Category [ 「Sept」シリーズ ]

フランス語の小説、漫画、エッセイ等の読書の記録

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7人のクローン人間達の冒険を描いた「Sept」シリーズ・セカンド・シーズン第3弾「Sept clones 」

22:28

表紙写真Sept clones「Sept clones」

ストーリー : LOUIS
作画    : Stéphane DE CANEVA
彩色    : Véronique DAVIET
分類 : SF漫画、絵が素敵な漫画

出版社  : Delcourt
本の種類 : ハードカバー(23x2x32)
ページ数 : 64頁


【概要】
人類が宇宙進出を遂げた近未来を舞台に、ある目的のため、この世に生を受けた7人のクローン人間達の冒険を描いたSF漫画。
Daniel Chauvel 氏が、黒澤明監督の「7人の侍」にヒントを得、7人のシナリスト、7人の作画担当者を起用し、7人のメンバーが困難な任務に挑戦するというテーマで企画されたBD「Sept」シリーズ、セカンド・シーズンの第三弾、シリーズ通算第10巻。

【ストーリー】
2093年、宇宙進出を果たした人類は、『les frères des étoiles』と名乗る、高度な知的宇宙生命体と接触を果たす。  『les frères des étoiles』は、人類が一つにまとまった平和な共同体であるという事を証明出来るのなら、交流を図る準備があると告げる。  そこで、人類を代表する政府の代表者をなる大統領を選出するための選挙が、行われる事になる。

【グラフィック・彩色】
近未来の宇宙や惑星が、巧みにが背景として織り込まれている、優れた構図のなかなか達者なグラフィック。  SF映画を彷彿させる彩色法も巧み。

【ストーリーボード(ネーム)】
絵としての構図は優れているのだけれど、読み心地への配慮や、ストーリを読者にわかりやく説明しようとする配慮が、感じられなかった。

【読み心地】
しんどい。

【読後感】
「Sept」シリーズ、セカンド・シーズン第3弾。  本シリーズの通算9巻目にあたる「7 personnages」は、あまりの読み心地の悪さとストーリーの退屈さに負けて、途中で挫折。  本書も、冒頭数ページで挫折しそうになったが、面白そうなSF漫画になりそうな予感に助けられ、何とか最後まで読むことが出来た。

アイデアそのものは、悪くないのだが、SF物の要となる、細部の設定及び説明がおろそかな上、話の運び方にも、無理があるストーリーには、拍子抜けさせられた。

又、グラフィックや構図は非常に上手いのだが、読み心地が今一つな、この手のBDを読むと、イラストレーターとしての才能と、漫画家としての才能は、全く別物だと再認識させられる。 
本書は、ネットでは、そこそこの評価を得ているようだが、コマ形式にまとめられた絵つき読み物的なBDに慣れているフランス人ならともかく、臨場感を重視する、日本の漫画で育った読者には、この手の作品は、敬遠されるのではないかと、私は思った。 ハイレベルのグラフィックと、着想の面白さが、漫画に充分生かされていないのが、遺憾に思われた。

【こんな人にお勧め】
グラフィックが上手いSF漫画を読みたい方。 
 
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価     : 2/5
ストーリー    : 4/5
グラフィック   : 4/5
カラーリング   : 5/5
ストーリーボード : 1.5/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち    : 1.5/5(難<易)

【関連記事】
「Sept」シリーズ

【外部リンク】
本書の一部が読める Delcourt 社の「Sept clones」のページ

2013年3月30日にレイアウト修正。

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謎のトンネルに閉じ込められた7人の姿を描いた「Sept」シリーズ、セカンド・シーズン第1弾

17:45

表紙写真Sept Survivants「Sept survivants : Sept voyageurs pris au piège d'un tunnel routier」

ストーリー : Luca Blengino
作画    : Denys
彩色    : Delf
分類 : サスペンス漫画、ホラー漫画

出版社  : Delcourt
本の種類 : ハードカバー(23x2x32)
ページ数 : 64頁


【概要】
吹雪の夜、フレンチ・アルプスに突如として現れた、謎のトンネルの中で展開する、サイコ・ホラー漫画。

Daniel Chauvel 氏が、黒澤明監督の「7人の侍」にヒントを得、7人のシナリスト、7人の作画担当者を起用し、7人のメンバーが困難な任務に挑戦するというテーマで企画されたBD「Sept」シリーズ、セカンド・シーズンの第一弾、シリーズ通算第8巻。

【ストーリー】
吹雪のフレンチ・アルプスで、パリで行われる医学学会へ出席するため、車を走らせていたVictor 、その妻 Angela と Victor の弟、ヤクの取引場に向うヤクの売人 Thomas Blanco とその恋人 Asia、彼らを追跡中の麻薬捜査官 Martin、病気の母親をフランスにいる医者の元へ連れて行く途中の中年男 Thélonius の7人が、迷い込んだ謎のトンネルで展開する、ファンタスティック・ホラー漫画。

久々に巡り会えた読み応えのあるファンタスティック・ホラー。  映画やテレビドラマ化にピッタリなストーリー。

【グラフィック・彩色】
フランス漫画によくあるタイプのグラフィック。 人物の描き方にコミック特有のアクが感じられない好感の持てる絵柄。 ホラー特有のグロテスクな場面も、ストーリーに忠実にかつ、あっさり、まとめられている。

【ストーリーボード(ネーム)】
リズミカル。

【読み心地】
快適。

【読後感】
ホラーものは、食傷気味の私でも楽しめた、一捻り入ったファンタスティック・ホラー。 ホラーに付き物の、私が苦手なグロテスクな場面もあるが、人間心理面に、アクセントを置いたストーリーは、中々楽しめた。 ストーリーの幕の引き方が見事。
強烈なインパクトは受けなかったものの、読み易く、かつリズミカルにまとめられている作画技術には、好感が持てたが、黄色を基調とした彩色法は、やや平坦すぎる様な気もした。

今まで読んだホラーBDの中では、トップレベルのストーリーの作品。
「Sept」シリーズ、セカンド・シーズンに、期待が持てる、第1弾であった。

【こんな人にお勧め】
読み応えのあるストーリーのファンタスティック・ホラー漫画を読みたい方。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価     : 4/5
ストーリー    : 4.5/5
グラフィック   : 3.5/5
カラーリング   : 3.5/5
ストーリーボード : 3/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち    : 3.5/5(難<易)

【関連記事】
  • 「Sept」シリーズ
  • 著者名別索引・BD 【著者名 D】Denys

2013年5月26日にレイアウト修正。

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月に作られた刑務所が舞台の「Sept」シリーズ最終巻「Sept prisonniers」

23:18

「Sept prisonniers : Sept condamnés doivent percer le mystère d'une prison lunaire」
表紙写真Sept prisonniers
ストーリー : Mathieu Gabella
作画 : Patrick Tandiang
彩色 : Yves Lencot
出版社: Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数: 64頁
分類 : サスペンス漫画、SF漫画


世界中から集められた凶悪犯を収容する国連監視の刑務所が月にある近未来が舞台。
2056年に起こった受刑者による暴動以降、月刑務所の管理は、完全に国連の手を離れてしまった。 月の刑務所から地球へ戻ってきたものは誰もいないため、そこで何が起こっているのかは、なぞに包まれていた。 国連は、何人かの受刑者と接触し、わずかばかりの情報を得る事に成功していたが、それは、極秘扱いされていた。

巨大企業の社長である、富豪の LG こと、Laroche Galouseau は、ある決意を胸に秘め、月の刑務所に潜入するため、自ら母を殺害する。

高速裁判の後、月刑務所送りの刑を受けた LG は、他の受刑者と共に、月へ送られる事になる。 その輸送中に、LG は、自分の目的を達するために、あらかじめ目をつけていた5名の受刑者と接触し、地球への帰還と多額の報酬の代わりに、彼らの協力を請う。


「Sept」シリーズの最終巻「Sept prisonniers」は、近未来が舞台のSF漫画。

白人、黒人、黄色人種の敵対する3つのグループが存在し、国連から支給される食料及び物資の量が充分でないため、弱肉強食の無法地帯と化した月へ、ある目的を達するために、身の危険も顧みず自ら潜入を図った富豪 LG と、彼により選ばれた受刑者達の冒険が描かれています。

なかなか迫力あるグラフィック。  メカや、風景などの背景、アクションシーンなどに、優れたデッサン力が感じられます。

食糧不足を補うため、人間の死体を食用だけでなく、道具として、リサイクルする等という、かなりおぞましい、月面に住む受刑者達の様子が描かれているのですが、Patrick Tandiang 氏のグラフィックは、充分に迫力を感じさせながらも、程よい抑圧が効いており、不愉快な気持ちになる事はありませんでした。 よもすると、悪趣味な漫画になる可能性を孕んでいる、このストーリーをすっきりとまとめた品性の感じられる作画担当の Patrick Tandiang さんの筆さばきは、評価するに値すると思いました。

ストーリーに関しては、アイデアは、とても面白いのですが、SFを書く時の基本となる、ディテールがおろそかにされているので、リアリティー感が希薄になってしまったように感じられました。 

本作には、BDの一冊48ページの基本を遥かにオーバーした全64ページが割かれているのですが、私は、64頁で書き込む事が不可能なタイプのストーリだと思いました。 このストーリーに信憑性を与えるには、かなりのディテールの設定および書き込みが必要となるため、せめて、この倍のページ数が必要。 一巻完結のシリーズ物の中に入れてしまうのは、もったいない、中篇漫画向きのシナリオだと思いました。 

グラフィックは優れているし、ストーリーのアイデア自体は面白いので、細部を詰めて、ストーリーを練り直したら、もっと素晴らしい作品になったのでは・・・
と、読み終わった後、軽いフラストレーションを感じずにはいられませんでした。

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【こんな人にお勧め】
面白いアイデアのSF漫画を読みたい方。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 :3.5/5
ストーリー :3.5/5
グラフィック :4/5
フランス語難易度 : 3/5(易<難)
読みごこち :3.5/5(難<易)


2010年9月22日に一部加筆修正。

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「Le Sept」シリーズ

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5世紀のリビアの砂漠を舞台に女戦士達が活躍する「Le Sept」シリーズ第5巻 「Sept guerrières」

23:14

「Sept guerrières : Sept femmes engagées pour sauver l'héritier du royaume」

表紙写真Sept guerrieres
ストーリー : Michaël Le Galli
作画 : Francis Manapul
彩色 : Christelle Moulart
出版社: Delcourt
本の種類 : ハードカバー(23x1x32)
ページ数: 64頁
分類 : 冒険漫画

リビアの砂漠の中にある、Tsin'inan 女王が支配する N'nas Amon 王国は、ビザンチンとペルシャの連合軍からの攻撃を受け、首都 Tamacheq は、陥落の危機にあった。 Tsin'inan 女王は、王国の住人を城壁で囲まれた首都 Tamacheq へ、避難させた後、城門を閉め、抗戦に入るよう命令する。 

そして、女王は、密かに息子の Aksamon 王子を呼び寄せ、過去に先祖が作った秘密の地下道を通り、Tamacheq を抜け出し、Jabbaren まで逃げ、そこで、従妹と結婚し、N'nas Amon の王家の血筋を引き継ぐよう、命令する。 

そして、女王の命令により、王子を Jabbaren まで、安全に送り届けるため、6人の女戦士が選ばれた。


「Sept」シリーズの第5弾目は、5世紀のリビアの砂漠を舞台に、7人の女戦士が活躍する「Sept guerrières」。

人物の描き方にあまりくせの感じられない、どちらかというと、日本人好みのグラフィック。 女性の顔の描き分けがあまり良く出来ていないという、欠点はあるものの、動きの描き方がうまい、ダイナミックでリズム感の溢れるグラフックです。 
又、岩壁にそびえる城壁に囲まれた Tamacheq、さばくの夜明け、そして Jabbaren の宮殿等々、あっと息を飲む、美しい背景が目を楽しませてくれます。  着色の仕方も丁寧で、グラフィックの魅力を倍増させています。 

又、ページレイアウトにリズム感があり、テキスト部分も最小限に抑えられているので、快適な読み心地を味わう事が出来ました。

ストーリーの方は、ラストのひねりは悪くないのですが、それのみに頼りきって、ストーリーが構築されているので、今ひとつ物足りないものを感じずにはいられませんでした。 又、作中人物達の行動を語るのに手が一杯で、心理描写がおろそかになってしまっているのも、作品の充実感を妨げているように思えました。

しかしながら、快適な読み心地を提供してくれる、口当たりのいい作品なので、疲れた時の気晴らしなどに向いている漫画だと思います。

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【こんな人のお勧め】
読み心地のいい漫画をお探しの方。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 :3.5/5
ストーリー :2.5/5
グラフィック :4/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち :4/5(難<易)


2010年9月22日に一部加筆修正。

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「Le Sept」シリーズ

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フランス人BDシナリオ作家と日本人漫画家が組んだ「Le Sept」シリーズ第6巻「Sept yakuzas」

23:15

「Sept yakuzas : Sept criminels préts à mourir pour rétablir leur honneur」

表紙写真Sept yakuzas
ストーリー : Jean-David Morvan
作画 : 高橋光
彩色 : Wang Peng
出版社: Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数: 78頁
分類 : サスペンス漫画


寿組の組長である、95歳になる、Kotobuki Ichiro は、浅草の三社祭りの真っ只中に、刺客から命を狙われる。 子分らの機転で、なんとか命からがらその場を逃れ、追っ手から逃れるため、橋から隅田川に身を躍らせた Ichiro は、表参道にある邸宅で目を覚ます。  そこは、やくざから足を洗い、現在はテレビ局のやくざ番組の制作関係の仕事をしている、Ichiro のかつての子分の Hotei の家であった。

隅田川で、溺れそうになった Ichiro の命を救った Hotei は、組に戻ろうとする Ichiro を引き止める。
橋の上から、彼の組が火事で、焼け落ちようとしているのを目の当たりにした Ichiroは、Hotei の力を借りて、自分の組を破滅させた張本人を見つけようとする。


Delcourt 社の「Le Sept」シリーズの第6冊目は、あの「Sillage」シリーズのストーリー担当のJean-David Morvanさんと、日本の漫画家の高橋光さんがコンビを組んだ「Sept yakuzas」。

Hotei の他、Ichiro 親分が落とし前をつけるのを助けるため、腕を貸すことを承諾した、元エリート社員の経済やくざ、
Ichiro の身代わりに自首し、長期懲役刑を終え出所した子分、
武器の密輸のエキスパートのアメリカかぶれのヤンキー、
国粋主義に心酔している暴走族、
やくざに弟子入りしたものの、首になり、それをブログに暴露した男の子、
など、意外な面々の助っ人を交えて、ストーリーはアクションたっぷりに進行してゆきます。

この本の巻末に記載されている、参考文献を見るだけでも、巷に転がっている『日本風』又は『日本もどき』を舞台にした、フランスのBDとは、一線を画している、きちんと日本について調べて書かれたシナリオである事がわかります。

日本の歴史や、やくざの存在について、全く知識がないフランス人にも分かるよう、日本の近代史や、やくざの仁義や任侠をわかりやすく説明しながら、ストーリーは進行して行きます。 日本人である私には、この冒頭の説明的な部分は、読むのが、少々、かったるく感じられましたが、フランス人の読者の理解を仰ぐためには、この説明は、不可欠だと思いました。 又、大概BDでは、この様な説明的な部分は、テキスト部分がだらだらと続き、非常に読みにくいのですが、さすが日本人の漫画家、テキストをうまく分配して、リズミカルな読み心地を提供しています。

作中、「Nawabari」「Kumicho」「Shatei」「Gurentai」等々、日本語の単語が沢山出て来ます。 これは、日本おたくのフランス人は、かなりうけるかもしれませんが、巻末に掲載されている解説を、いちいち見ないと意味が理解出来ない普通のフランス人読者は、ちょっと面倒に感じるかもしれないなぁ、と思いました。 それから、私が読んだ版には、『身代わり自首』が『Iishu Migawari』になっていたり、『準構成員』が『Ju-kosei-in』になっていたり、といった誤植が見られました。

助っ人やくざのキャラクター設定がとても魅力的で、話自体は、面白いのですが、指つめ、殺し合い、殴り込みなど、暴力シーンが続出。 フランスのBD書評サイトで、本書は、タランティーノ監督のファンは必読の事、と書かれていましたが、そんな雰囲気が漂う、日本の任侠物とは一味違った、やくざ漫画です。 壮絶なラストには、Morvan氏の抱いているやくざ像が窺われるような気がしました。 
かなり残酷なシーンがあるので、その手の描写が苦手な方はご注意を。 小さいお子さんにはあまりお勧め出来ないタイプの漫画です。

さて、グラフィックですが、さすが日本の漫画家、BDでは、あまりお目にかかることの出来ない、スピード感があり、作中人物の感情がビシビシと伝わってくる、パワフルな漫画です。
ストーリーボードの構成や、コマの中のレイアウトがとても上手いので、疾走感があり、爆裂するアクションを十二分に表現する事を可能にしています。

又、さりげなく添えられた背景には、現代的な建物と伝統的な建物が混立している現代の東京の様子がうまく醸し出されていて、私は、しばし郷愁の念を呼び起こされてしまいました。
フランス製の日本を舞台にしたBDには、必ずといって良いほど、『ちがうんだけどなぁ・・・』とつぶやきたくなる、『ずれ』た背景が、良く見うけられ、さびしい気持ちになる事があるので、この様な本当の日本を伝えるBDがフランスで堂々と出版されるのは、本当にうれしい事です。

もちろん背景だけでなくて、デフォルメされていない、リアリティーが感じられる人物の描き方にも、大いに好感が持てます。 人物の描き方が、BD的なので、日本の漫画が苦手なフランス人でも、無理なく受け入れる事が出来るのではないかと思いました。

そして、読むところは、ちょっとばかし多めですが、活字を追ってゆくだけで、自然にストーリーが頭に入って来るように、漫画化されています。 まあ、これは、日本人の漫画家が描いているのだから当たり前なのかもしれませんね。

高橋光さんのサイト にある、可愛い「滅私奉公丁稚君」の漫画のファンの私には、

これが、同じ漫画家の作品!

と、叫びたくなってしまった、リアリティーと、スピード感、ヴァイオレンス感溢れる、迫力満点のグラフィック。

優れた技術を持つ漫画家は、ストーリに応じて作風を思いのままに変える事が出来るのだと感心。
すごい底力を持った漫画家だと、驚嘆すると同時に、こんな真珠を見つけたMorvanさんの眼識にも、驚かされました。

そんな訳で、日本通のフランス人から見た日本のやくざ像を知る事が出来るし、なにしろ、読みやすく迫力のある漫画なので、ヴァイオレンス系のアクション漫画が好きな方には、お勧めしたい作品です。

Morvan&高橋光コンビの次回作にも、大いに期待したいと思います。

高橋光さんのサイト
http://www.detchkun.com/

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【こんな人のお勧め】
フランス人の手による、やくざ漫画を読みたい方。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 :4/5
ストーリー :3/5
グラフィック :4/5
フランス語難易度 : 3/5(易<難)
読みごこち :4/5(難<易)


2010年9月22日に一部加筆修正。

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「Le Sept」シリーズ

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ヴァイキングの改宗に挑戦するオチこぼれ修道士の冒険を語った「Le Sept」シリーズ第4巻

23:08

♥ Coup de coeur ♥
表紙写真Sept missionnaires「Sept Missionnaires」

ストーリー : Alain Ayroles
作画    : Luigi Critone
彩色    : Lorenzo Pieri
分類 : お勧め漫画、彩色が素敵な漫画

出版社  : Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数 : 56頁


四世紀のアイルランドが舞台。
北方の国からやって来たヴァイキングが、国土を荒らし、僧院を襲い、修道士達は皆殺しにされた。

ヴァイキング達の、この野蛮な行為に歯止めをかけるためには、ヴァイキングたちに神の教えを広めるしかない、と考えたアイルランド教会の大修道院長は、伝道師をヴァイキングの元に派遣する事にした。

だけど、無事に帰ってくる可能性がほとんどない、この使命のために、優秀な人材を送る事は避けたいと考えた大修道院長が、白矢を立てたのは、小さな修道院で、あまりに俗物的なため、常に騒動を起している、7人の修道士達だった。

4世紀のアイルランドが舞台の「Le Sept」シリーズの第4巻では、7つの原罪の『傲慢』、『憤怒』、『鬱(怠惰)』、『強欲』、『暴食』、『色欲』、『嫉妬』の虜になっている7人の修道士が、野蛮で凶暴なヴァイキングの改宗に挑戦する事になります。

この「Le Sept」シリーズの第1巻、「Sept psychopathes」も、とっても面白かったけど、この第4巻は、それに匹敵する秀作です。

まず、第一に、グラフィックが、とっても素敵。 人物の顔の描き方に、クセがない、どちらかというと日本人好みのタイプのグラフィックは、表現力に満ちており、作中人物の性格や感情が、しっかりと伝わってきます。  ストーリーボードの構成の仕方も上手いし、背景の描き方にも繊細さが感じられます。 作中、ちらっと出て来るアイルランドの美しい風景には、うっとりとさせられてしまいました。 このグラフィックの美しさは、作画担当の Luigi Critone さんの実力は勿論のこと、着色担当の Lorenzo Pieri さんのセンスと技術に負うところが多いと、私は思いました。  Lorenzo Pieri さんの、シチュエーションや、作中人物の感情を見事に反映させた、繊細な色使いは、グラフィックの魅力を倍増させています。 こういう作品を読むと、グラフィックの魅力は、着色技術により、減少したり増大したりするものなのだと、改めて、感じさせられます。

4世紀が舞台という事で、私が今までお目にかかった事のない、単語がかなり出てきて、読み初めは、少々戸惑う事がありましたが、全体的に、とても読みやすく漫画化されていました。

そんな、グラフィックよし、読み心地よしの作品なのですが、この漫画の一番の魅力は、ストーリー。
この手のちょっと現実離れしているけれど、読むものを十二分に楽しませる魅力を持っているストーリーは、漫画のためにあるようなお話。
「やっぱり漫画は、こうじゃなくては・・・」と、言いたくなるような、充分楽しんだ上、読んだ後、心がほんわかしてくるそんな素敵な余韻が残る作品です。

又、56ページという少ない枠で、7人の主人公の性格を見事に描ききってあるのにも、これは、凡人では出来る業ではないと、感嘆の念が洩れました。

ストーリー担当の Alain Ayroles さん、作画担当の Luigi Critone さん、そして着色担当の Lorenzo Pieri さんへ、パチパチと拍手を送りたくなる、そんな、お茶目な魅力に溢れている、日本でも是非紹介してもらいたい一冊です。
アニメ化したら、かなりイケル作品になるのでは、等とも思いましたね。

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【こんな人にお勧め】
グラフィック・ストーリー共に優れている、茶目っ気の感じられる漫画を読みたい方。
 
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価     : 5/5
ストーリー    : 5/5
グラフィック   : 4/5
カラーリング   : 3.5/5
ストーリーボード : 3/5
フランス語難易度 : 3.5/5(易<難)
読みごこち    : 4/5(難<易)

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「Le Sept」シリーズ

2010年9月22日に一部加筆修正。 2013年4月10日にレイアウト修正。

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スチーブンソンの宝島の後日談を語った「Sept」シリーズ第4巻

23:11

「Sept pirates : Sept hommes reviennent sur l'Ile au Trésor」
表紙写真Sept pirates
ストーリー : Pascal Bertho
作画 : Tim McBurnie
ストーリーボード : Jérôme Lereculey
出版社: Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数: 64頁
分類 : 冒険漫画

スチーブンソンの宝島の後日談。
謎の人物の以来を受けた、公証人の Robert Balfour は、海賊、Flint が、孤島に隠した財宝を手に入れるため、借金で首が回らない船長の Jim Harkins、アル中で呑み代に困っている医師の Livesey、乞食に成り下がった Chien noir 等々の John Silver と航海とを共にした海の男達を呼び集めた。

そして、問題の地図を渡された彼らは、海賊 Flint の財宝を手に入れるため、カリブ海に向けて船を出す。


「Le Sept」シリーズ第3巻目のテーマはスチーブンソンの宝島。

宝島は、幼年時代に読んだ記憶があるものの、その筋は全く覚えていない私にとっては、なかなかとっつきにくかった作品です。

テキスト部分がかなり多く、ごちゃごちゃしている上、読者が宝島を読んでいる事を前提として描かれているため、宝島は、幼年時代に読んだ記憶があるものの、その筋は全く覚えていない私は、ストーリーを理解するのに、いささか苦労しました。

淡めのトーンでまとめられた、グラフィックは、なかなか素敵なのですが、だらだらとしたテキスト部分が多く、ストーリーの運び方も、ギクシャクしており、メリハリに欠けるストーリーボードの構成が、グラフィックの魅力を十分に引き出す事を妨げているように感じました。

臨場感に欠ける漫画。  最後のオチもいまひとつという様な気もしましたが、これは、「宝島」にあまり感慨を受けなかった私の感想。
「宝島」のファンの方が読まれたら全く別の感想を持たれるかもしれません。

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【こんな人にお勧め】
スチーブンソンの「宝島」のファン。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 :2/5
ストーリー :2/5
グラフィック :3/5
フランス語難易度 : 3/5(易<難)
読みごこち :2/5(難<易)


2010年9月22日に一部加筆修正。

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小人の秘密の財宝を巡る冒険漫画「Le Sept」シリーズ第2弾「Sept voleurs」

23:04

「Sept voleurs : Sept aventuriers à l'assaut de la montagne des nains」

表紙写真Sept voleurs
ストーリー : David Chauvel
作画 : Jérôme Lereculey
彩色 : Christophe Araldi & Xavier Basset
出版社: Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数: 64頁
分類 : ファンタスティック系漫画、冒険漫画

「Sept」シリーズ第2弾は、Marmaëkard という、中世を思わせる架空の町が舞台のファンタジー冒険漫画。

小人の Hrym は、多大な報酬を約束できる、ある仕事のために、弓矢の名手の Ivarr、どんな錠前でも開ける事の出来る Ebrinb 、二人の Orc、力持ちの Igür をスカウトする。 

Hrym は、スカウトした5人を、仲間の Bahr の元へ集める。 そこで、 Bahr は、

小人の王、Völk Vladen が崩御し、次の王の戴冠式のため、小人達は、Verskann 山を離れ、祭典を催す。その隙に、Verskann 山の洞窟に隠されている宝を盗む、

という計画を明かす。

そして、7人は、財宝を盗むため、Verskann 山へ向けて出発する。


「Le Sept」のシリーズ第2弾は、ヒロイック・ファンタジー系のストーリー。

この手のストーリーに、ぴったりなタイプのグラフィック。 作中人物の顔は、皺や顔の凹凸をしっかりと描き込んである、ちょっとクセのある絵柄ですが、作中人物の心理や性格が自然と伝わってくる、表現力に溢れている絵です。 

又、手にコインを渡す場面など、ちょっとした動きの描き方にも、最新の注意が払われているようで、上手い!と、ため息が洩れる場面に何度か出くわしました。

多少、登場人物達の顔の描き方が似ているきらいはあるものの、ふきだしのテキストを読んで、コマを追ってゆくだけで、自然とストーリーが頭に入ってくる、とても読みやすい漫画です。

ストーリーの方はというと、ヒロイック・ファンタジー系の話が苦手なせいか、直線進行系のストーリーがあまり好きでないためか、私は、残念な事にあまり楽しむ事が出来ませんでした。

この「Le Sept」シリーズの企画をした、David Chauvel 氏がシナリオを担当したとの事で、読む前から、過大な期待を持っていたせいかもしれませんが、おしまいのページを閉じた後、

もっと一ひねり入れても良かったのではないかしら?

というつぶやきが、自然と口から洩れてしまいました。

* 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」も出版されています。

【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 :2/5
ストーリー :2/5
グラフィック :3/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち :4/5(難<易)


2010年9月22日に一部加筆修正。

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奇想天外なヒットラー暗殺プロジェクトを描いたフランス漫画「Sept psychopathes」

22:57

♥ Coup de coeur ♥
表紙写真Sept psychopathes「Sept psychopathes」

ストーリー : Fabien Vehlmann
作画    : Sean Phillips
彩色    : Hubert
分類 : サスペンス漫画、お勧め漫画

出版社  : Delcourt
本の種類 : ハードカバー(24x1x32)
ページ数 : 64頁


1941年のロンドン。 Thompson 大佐は、精神病院から送られた奇妙な手紙を受け取り、この手紙の送り主で、精神病院に収容されている Joshua Goldschmidt という元ケンブリッジ大学の宗教史の教授に逢いに行く。  爆撃で、瓦礫と化した精神病院で、Joshua は Thompson 大佐に、自分が考案した7人の精神異常者を使ったヒットラー暗殺計画を説明する。 

そして、Thompson 大佐は、この計画を執行すべき、Joshua と共に、残りの6人のメンバーの選考に取りかかる。 Thompson 大佐達は、

ヒットラーがテレパシーで語りかけるという妄想を持つ、元ドイツ大使館の高級官僚 Erik Starken、
強迫障害に悩む、元軍人で名狙撃手のシングルマザーの Susan、
病的な虚言症を持つ詐欺師 Willy Wright、
愛人とその夫の殺害した敵地潜入に長けているパイロットの Capitaine Stewart、
決して口を開こうとしない国籍不明の放火魔、

の精神、神経系の病歴を持つ5人をメンバーとしてリクルートしたものの、上司の反対に合い、この計画を断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまう。

Daniel Chauvel 氏が、黒澤明監督の「7人の侍」にヒントを得、企画された、7つの独立したストーリーの漫画7冊からなる「Sept」シリーズの第1巻。

このシリーズは、どの巻も、選ばれたメンツが困難な任務に挑戦する、というコンセプトになっており、7ずくめで、7人のシナリスト、7人の作画担当者を起用しています。

さて、この第1巻の内容ですが、濃い影が印象的な、暗めのグラフィックが用いられている漫画です。  私の好みから、かけ離れている絵柄なのですが、グラフィックの持つ表現力、及び、漫画化手法の巧みさには、感服させられてしまいました。 

作中人物の表情の描写が上手く、登場人物の性格や、感情がじわじわ伝わってくる、力強い表現力が感じられます。 又、ストーリーボードの構成も、巧み。 ふきだしの台詞でストーリーを説明するのではなく、コマの中の絵でストーリーを語るタイプの漫画です。  たった一つのコマに描かれてる兵士の制服だけで、込み入ったシチュエーションを凝縮して説明してしまうというような、非常に高度な漫画化のテクニックが駆使されています。

私の好みとはかなり離れているタイプのグラフィックなのですが、漫画化手法が巧みな上、ストーリーも面白いので、読んでいるうちに自然と作品に引き込まれてしまいました。

63ページあるのですが、これでは短すぎ、もっと登場人物の過去などを書き込んで、作品を膨らませてもらいたかった!と、思ったくらい魅力的なストーリー。 1話、1巻というコンセプトなので、これは仕方がない事かもしれませんが、まあ、ちょっとそこのところ不満に思えましたね。

読み心地もまずます。 ぺらぺらとページをめくってみると、テキスト部分が多めの様な気がするのですが、とても読みやすい様に漫画化されているので、すらすら読む事が出来ました。
この様な漫画を読むと、漫画の読み心地というのは、テキストの分量だけでなく、漫画化のテクニックによるものだという事が良く分かります。

ラストのオチも最高。

この「Sept」シリーズ他の作品もこのレベルなら、かなり期待できるシリーズになりそうです。 わくわく。

【こんな人にお勧め】
読み応えのある漫画を読みたい方。
 
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価     : 4/5
ストーリー    : 5/5
グラフィック   : 3/5
フランス語難易度 : 3/5(易<難)
読みごこち    : 4/5(難<易)

【関連記事】
  • 「Le Sept」シリーズ
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【外部リンク】
  • Delcourt 社の「Sept」シリーズ紹介頁
  • 「Le Sept」シリーズ7巻が一つになった「7 psychopathes ; 7 voleurs ; 7 pirates ; 7 missionnaires ; 7 guerrières ; 7 yakuzas ; 7 prisonniers : Coffret en 7 volumes」のアマゾン・フランスの頁
  • 「Sept」シリーズ関係者のインタビューの動画

2010年9月22日に一部加筆修正。

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