
ストーリー : LOUIS
作画 : Stéphane DE CANEVA
彩色 : Véronique DAVIET
出版社 : Delcourt
本の種類 : ハードカバー(23x2x32)
ページ数 : 64頁
【概要】
人類が宇宙進出を遂げた近未来を舞台に、ある目的のため、この世に生を受けた7人のクローン人間達の冒険を描いたSF漫画。
Daniel Chauvel 氏が、黒澤明監督の「7人の侍」にヒントを得、7人のシナリスト、7人の作画担当者を起用し、7人のメンバーが困難な任務に挑戦するというテーマで企画されたBD「Sept」シリーズ、セカンド・シーズンの第三弾、シリーズ通算第10巻。
Daniel Chauvel 氏が、黒澤明監督の「7人の侍」にヒントを得、7人のシナリスト、7人の作画担当者を起用し、7人のメンバーが困難な任務に挑戦するというテーマで企画されたBD「Sept」シリーズ、セカンド・シーズンの第三弾、シリーズ通算第10巻。
【ストーリー】
2093年、宇宙進出を果たした人類は、『les frères des étoiles』と名乗る、高度な知的宇宙生命体と接触を果たす。 『les frères des étoiles』は、人類が一つにまとまった平和な共同体であるという事を証明出来るのなら、交流を図る準備があると告げる。 そこで、人類を代表する政府の代表者をなる大統領を選出するための選挙が、行われる事になる。
【グラフィック・彩色】
近未来の宇宙や惑星が、巧みにが背景として織り込まれている、優れた構図のなかなか達者なグラフィック。 SF映画を彷彿させる彩色法も巧み。
【ストーリーボード(ネーム)】
絵としての構図は優れているのだけれど、読み心地への配慮や、ストーリを読者にわかりやく説明しようとする配慮が、感じられなかった。
【読み心地】
しんどい。
【読後感】
「Sept」シリーズ、セカンド・シーズン第3弾。 本シリーズの通算9巻目にあたる「7 personnages」は、あまりの読み心地の悪さとストーリーの退屈さに負けて、途中で挫折。 本書も、冒頭数ページで挫折しそうになったが、面白そうなSF漫画になりそうな予感に助けられ、何とか最後まで読むことが出来た。
アイデアそのものは、悪くないのだが、SF物の要となる、細部の設定及び説明がおろそかな上、話の運び方にも、無理があるストーリーには、拍子抜けさせられた。
又、グラフィックや構図は非常に上手いのだが、読み心地が今一つな、この手のBDを読むと、イラストレーターとしての才能と、漫画家としての才能は、全く別物だと再認識させられる。
本書は、ネットでは、そこそこの評価を得ているようだが、コマ形式にまとめられた絵つき読み物的なBDに慣れているフランス人ならともかく、臨場感を重視する、日本の漫画で育った読者には、この手の作品は、敬遠されるのではないかと、私は思った。 ハイレベルのグラフィックと、着想の面白さが、漫画に充分生かされていないのが、遺憾に思われた。
アイデアそのものは、悪くないのだが、SF物の要となる、細部の設定及び説明がおろそかな上、話の運び方にも、無理があるストーリーには、拍子抜けさせられた。
又、グラフィックや構図は非常に上手いのだが、読み心地が今一つな、この手のBDを読むと、イラストレーターとしての才能と、漫画家としての才能は、全く別物だと再認識させられる。
本書は、ネットでは、そこそこの評価を得ているようだが、コマ形式にまとめられた絵つき読み物的なBDに慣れているフランス人ならともかく、臨場感を重視する、日本の漫画で育った読者には、この手の作品は、敬遠されるのではないかと、私は思った。 ハイレベルのグラフィックと、着想の面白さが、漫画に充分生かされていないのが、遺憾に思われた。
【こんな人にお勧め】
グラフィックが上手いSF漫画を読みたい方。
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 : 2/5
ストーリー : 4/5
グラフィック : 4/5
カラーリング : 5/5
ストーリーボード : 1.5/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 1.5/5(難<易)
ストーリー : 4/5
グラフィック : 4/5
カラーリング : 5/5
ストーリーボード : 1.5/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 1.5/5(難<易)
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【外部リンク】
2013年3月30日にレイアウト修正。
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