「Les citrouilles ensorcelées : Six histoires de magie」
著者 : Stéphanie Janicot、Emmanuel Viau他
出版社 : Editions Fleurus
本の種類 : ソフトカバー(12x2x19)
ページ数 : 190頁
10歳以上の子供向けに刊行されている、短編小説を集めたアンソロジー『Z'azImut』シリーズの中の1冊。
この、『Z'azImut』シリーズは、2008年5月現在、43冊刊行されており、それぞれ、『考古学』『サッカー』『映画』『エジプト』『狼』『山』『宇宙』などのテーマに沿った短編が6編、収められています。 本冊のテーマは『魔法』。というわけで、この本には、『魔法』に関係のある次の6篇が収録されています。
「Les citrouilles ensorcelées」
町内の問題児、Zoug は、魔法使いと出会い、3つの魔法のかぼちゃを手渡される。 かぼちゃの中の色を当てることが出来たら、願いがかなうという。 その現場に偶然駆けつけた、私と、私の親友の車椅子の少年Nickは、Zoug の望みがかなうよう、かぼちゃの色当ての手助けをする事にする。
「La chute du Mage Arir Septlan」
エルフや、マージュと呼ばれる魔術師がこの世を支配していた時代のお話。マージュとしての修行を終え、自分の世界を創造した Arir Septlan は、人間を知るため、人間に化けて人間達の中で暮し始めるが・・・
「Magicien cherche partenaire」
新聞の3行広告で、アシスタントを探す、不運なマジシャンの話。
「Dialogue de sorcières」
手かざしで、火傷を治療する能力を持っている老婆の元へ、足に酷い火傷を負ったダンサーがやって来て・・・
「Le traqueur」
動物の記憶を読む事が出来る能力を持った刑事が主人公の推理小説。
「La retraite du magicien」
職安で、奇妙な求人募集を目にした Xavier は、魔術師の元で、見習いとして働く事になる。
どんな子供が読んでも、どれか自分好みのお話が見つかるように考えられており、全く系統の違ったお話が6篇入っているので、バラエティーに富んだ短編が楽しめます。
中には、全然おもしろくない作品があったものの、まあ、それでも、まあまあ楽しい一時を過ごせました。
私の一番のお気に入りは、「Les citrouilles ensorcelées」。
このブログでも何度か紹介している Stéphanie Janicot さんの手なる短編ですが、これは、良かったです。 さすが、Janicot さん、子供だけに読ませておくのは、本当もったいないといった感じの、心が温かくなる作品でした。
それから、「Dialogue de sorcières」は、緊張感あふれる心理描写に著者の才気が感じられた作品。 又、「Le traqueur」「La retraite du magicien」なども、かなり楽しむ事が出来ました。
【こんな人にお勧め】
【きわめて個人的な本の評価】
【関連記事】
2010年5月26日に一部加筆修正。 2013年5月22日にレイアウト修正。
著者 : Stéphanie Janicot、Emmanuel Viau他
出版社 : Editions Fleurus
本の種類 : ソフトカバー(12x2x19)
ページ数 : 190頁
10歳以上の子供向けに刊行されている、短編小説を集めたアンソロジー『Z'azImut』シリーズの中の1冊。
この、『Z'azImut』シリーズは、2008年5月現在、43冊刊行されており、それぞれ、『考古学』『サッカー』『映画』『エジプト』『狼』『山』『宇宙』などのテーマに沿った短編が6編、収められています。 本冊のテーマは『魔法』。というわけで、この本には、『魔法』に関係のある次の6篇が収録されています。
「Les citrouilles ensorcelées」
Stéphanie Janicot 著
町内の問題児、Zoug は、魔法使いと出会い、3つの魔法のかぼちゃを手渡される。 かぼちゃの中の色を当てることが出来たら、願いがかなうという。 その現場に偶然駆けつけた、私と、私の親友の車椅子の少年Nickは、Zoug の望みがかなうよう、かぼちゃの色当ての手助けをする事にする。
「La chute du Mage Arir Septlan」
Emmanuel Viau 著
エルフや、マージュと呼ばれる魔術師がこの世を支配していた時代のお話。マージュとしての修行を終え、自分の世界を創造した Arir Septlan は、人間を知るため、人間に化けて人間達の中で暮し始めるが・・・
「Magicien cherche partenaire」
Nine Lescalet 著
新聞の3行広告で、アシスタントを探す、不運なマジシャンの話。
「Dialogue de sorcières」
Katherine Quenot 著
手かざしで、火傷を治療する能力を持っている老婆の元へ、足に酷い火傷を負ったダンサーがやって来て・・・
「Le traqueur」
Marie Bertherat 著
動物の記憶を読む事が出来る能力を持った刑事が主人公の推理小説。
「La retraite du magicien」
Johan Heliot 著
職安で、奇妙な求人募集を目にした Xavier は、魔術師の元で、見習いとして働く事になる。
どんな子供が読んでも、どれか自分好みのお話が見つかるように考えられており、全く系統の違ったお話が6篇入っているので、バラエティーに富んだ短編が楽しめます。
中には、全然おもしろくない作品があったものの、まあ、それでも、まあまあ楽しい一時を過ごせました。
私の一番のお気に入りは、「Les citrouilles ensorcelées」。
このブログでも何度か紹介している Stéphanie Janicot さんの手なる短編ですが、これは、良かったです。 さすが、Janicot さん、子供だけに読ませておくのは、本当もったいないといった感じの、心が温かくなる作品でした。
それから、「Dialogue de sorcières」は、緊張感あふれる心理描写に著者の才気が感じられた作品。 又、「Le traqueur」「La retraite du magicien」なども、かなり楽しむ事が出来ました。
【こんな人にお勧め】
児童文学が好きな方。 フランス語初心者。 多読用。
【きわめて個人的な本の評価】
作品評価 : 3/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 5/5(難<易)
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 5/5(難<易)
【関連記事】
2010年5月26日に一部加筆修正。 2013年5月22日にレイアウト修正。
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