
ストーリー : Bonifay
作画・彩色 : Frank Pé
出版社 : Dupuis
本の種類 : ハードカバー(24x1x31)
ページ数 : 64頁
ジプシー一家から離れ、Céléstin の屋敷に腰を落ち着けたAnna は、すっかり、Manon、Buzzy、Céléstin と打ち解け、動物達の世話や、畑仕事をしながら、生きる喜びを見出すようになっていた。
そんな折、第1次世界大戦が始まり、Céléstin は、村の教会に収容された負傷者を治療しに、毎日、村に通いつめる。 心身共々疲労困憊した Céléstin の心を癒すのは、動物達に囲まれ明るさを失わない Manon の笑顔だった。
しかし、遺産を使い果たし、財政難に陥った Céléstin は、Buzzy の了承を得て、彼が制作して、動物達の檻に飾ってあった彫刻を売る事にするが、Manon はそれに強く反対する。
第一次世界大戦中のフランス、ノルマンディー地方を舞台としたフランス漫画「Zoo」の第2巻。
第1巻と同様の、中間色を中心に暗めの淡いトーンの色でまとめられた、程よく抑制の効いた彩色法が魅力的なグラフィック。 彩色の仕方も素敵だけど、この漫画の一番の魅力は、同情人物達の感情表現に長けている、ダイナミックな表現力にあると思います。
又、第1巻と同様、読み心地に関しても、文句のつけ所がなく、快適な読書を楽しむ事が出来ました。
この第2巻では、フランス、ノルマンディーに造られた、人工のパラダイスが、すこしづつ破綻に向かってゆく様子が描かれてゆき、Anna が自ら自分の秘密を Manon 達に打ち明けます。
でも、まだまだ、お話が、これからどんな方向に向かってゆくのか、全く検討がつかないので、今後の展開が、とても気になり<ます。
次巻の第3巻が最終巻との事、どんなラストになるのか、大変興味が持てます。
【こんな人にお勧め】
表現力のあるグラフィックの漫画を読んでみたい方。
【きわめて個人的な本の評価】
総合評価 : 4/5
ストーリー : 3/5
グラフィック : 5/5
カラーリング : 4/5
ストーリーボード : 4.5/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 4.5/5(難<易)
ストーリー : 3/5
グラフィック : 5/5
カラーリング : 4/5
ストーリーボード : 4.5/5
フランス語難易度 : 2/5(易<難)
読みごこち : 4.5/5(難<易)
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2010年5月13日に一部加筆修正。 2013年5月6日レイアウト修正。
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